大胆な脱縮毛矯正
バッサリカット
縮毛矯正を最後にやったのは9ヶ月前。
髪にコンプレックスさえ感じていたご新規でHair RoomにいらしたKさん。
今回は大胆にもセミロングからのバッサリカットとなった。
脱縮毛矯正が成功するパターンと失敗するパターン
今回のゲストKさんは最後に縮毛矯正をしたのが9ヶ月前。
しかも、オーダーはバッサリカットで、くせ毛を活かすショート。
三浦が最も得意とするパターンである。
このパターンは結果が早く、良い仕事になる事が多いから好きだ。
反対に最も嫌いなパターンは、まだ縮毛矯正毛がたんまりと残っているにもかかわらず、髪を伸ばしたいから少ししか切れないパターン。
このパターンでは、一体何年かかったら脱縮毛矯正をできるのか三浦も気が遠くなってしまう。
もちろん、結果もわかりづらい為、ゲストが縮毛矯正に諦めて戻ってしまう事も。
だから、本当に縮毛矯正をやめる気持ちがあるならば思いっきりが大切なのは言うまでもないことなのである。
ただでさえ、今まで自分のくせ毛を許せずに縮毛矯正をやってきたのだから。
何度も言うようだが、縮毛矯正をやめるという事は自分のくせ毛を出し、それを受け入れる事なのだ!
あえて厳しく言わせて頂くと、それができないならば脱縮毛矯正などやるべきではない。 ただのお伽噺・夢物語である。
髪はゲスト自身の身体の一部であり、その髪を受け入れるという事は自分自身を受け入れる事なのだ。
自分自身を受け入れるのは、確かに勇気がいる事なのだが。
僕は、くせ毛は抑えつけたり殺したりはしない美容師である。
くせ毛はしっかり出して活かす。
泣こうが、わめこうが、怒ろうが、そんな事は関係ない。覚悟してご来店するように!
大胆な脱縮毛矯正
前置きが長くなってしまったが、今回のゲストKさんの施術に戻ろう。
<before>
うむ。
髪の中間部分くらいまではまだ縮毛矯正毛が残っている。
中途半端なカットでは、まだ縮毛矯正を脱するまでにはいかないだろうが今回はバッサリカットのオッケーが出ている。
キメる!
今回はショートヘアにするのだが、形あっての髪型である。
いくら縮毛矯正した髪を切り落としたいからといって、そこばかりクローズアップしては変な髪型になってしまう。
多少髪型のデザイン的にどこかに縮毛矯正毛は残ってしまうけれど、それすらデザインに組み込めればそれでいいのだ。
では。
バッサリ!
<after>
スタイリングは水スプレーで髪全体を5割まんべんなく濡らし、くせ毛用ジュレを髪に揉み込み、その後半分くらいドライヤーの弱風で乾かした。
Kさんの個性が存分に発揮された、とても可愛い雰囲気になった。
もう一度<before><after>を見てみよう。
キマッた!
やはり大胆な脱縮毛矯正は爽快である。