強いくせ毛でも
本来の髪質を最大限に尊重したい。
どうしようもないと思っていた
難しい髪質を
カットで何とかしたい。
自分のくせ毛は手に負えないから
縮毛矯正をかけている。
くせ毛でストレートな髪が好きな人は
縮毛矯正をかけなくては
希望は叶うまい。
しかしもし
自分の難しい髪質でも
本来の髪質のまま何とかなる可能性を
見いだせるなら
嬉しいのではないだろうか?
何とかなる、というより何とかする。
<髪質データ>
硬い、多い、強いくせ毛、たくさん梳かれている、縮毛矯正が残る 難易度最高クラス
<before>
<before>は前下がりのワンレングス。
くせ毛をできるだけ抑えようと
しているカットのカタチであるが
これくらい強いくせ毛に対しては
縮毛矯正無しにくせ毛を抑える事は
難しい。
必ず縮毛矯正は勧められる。
くせ毛を活かそうとすると
難易度は極めて高い髪質である。
切れば何とかなるだろうと
迂闊には切らない。
しっかりと髪を観察して
どこを切っていったら
縮毛矯正した部分を
より多く切り落とせるのかは
計算しなくてはならない。
<before>
縮毛矯正した髪が残っていた為に
そこを切り落とした方が
ヘアスタイルとして成り立つので、ドライカットでバッサリカットさせて頂いた。
勘違いしてほしくないのは
くせ毛を活かすのは
ショートでなくてはならない事はない。
縮毛矯正した髪が残っていない場合には
無理にショートにする必要はない。
<after>
スタイリングは
髪全体を5割くらい水スプレーで濡らし
くせ毛用ジュレを揉み込んだ。
くせ毛を抑える事の難しい髪質は
発想の転換でくせ毛を活かす。
しかしながら
なかなか手強い髪質であった。
もう一度<before><after>を見てみよう。
スタイリングに慣れるまで
1週間はかかるとは思うが
ゲストが自分の髪に明るい希望を感じて
頂けたら美容師冥利に尽きる思いである。