髪をカットするとき
僕は髪が切られる時の”音”に
感覚を研ぎ澄まして切っています。
切っている時何か違和感のある音が
出ているかどうか?
そんな”音”について触れてみます。
髪の音色と髪質感の向上
髪が切られる時に
発するハサミと髪の音が気持ち良ければ
髪の質感も自ずと気持ちよい手触りに
なります。
髪とハサミの奏でるハーモニーとでも
いいましょうか。
髪を切る時に毛束を持って切るのですが
毛束をもつ手に力が入らないようにすると
髪の質感も自ずと優しい手触りに
なります。
髪を持つ手に力が入ってしまうと
カリカリしたような不自然な音が出ます。
髪を持つ手に力が入っていないと
サクサクしたような心地の良い音が出ます。
そうなると
髪が自然に帰るような感じの動きに
変化していきます。
また
髪が本来どこに行きたがっているのかを
ワンスライスごとによく観察し
感じる事も大切です。
人間は自然には逆らえません。
逆らおうとしたところで
痛い目に遭います。
人間の髪も自然そのもの。
一人一人の人間によっても違う。
一人の人間の頭上でも
箇所箇所によって違う。
正確に言えば一本一本が違う。
髪を自然の生き物として考える事で
もっと優しく触ろう
もっと自由な動きにしたい
もっと美しい髪にしたい
と美容師の欲求が高まります。
Hair Roomのドライカット技術は
ただ長い時間かけてカットしているだけ
のように見えるものですが
カットされているお客様は
そんな僕たちの想いを
ヒシヒシと感じて頂けているのだと
思っています。
髪同士が全て連動すると
プルンプルンと動くようになり
髪が軽くなり気持ちも軽くなります。
髪を軽くすると聞くと一般的には
髪をすくという事を
想像するかもしれません。
でも
Hair Roomではそれをやりません。
髪の質感の向上が髪の絡み合いやほつれを
解消させ
結果軽く感じる髪に変化していく。
だから
毎日ヘアスタイルの事で強いストレスを
感じている方にはHair Roomで
髪をカットしてみてほしいです。