2022年9月 約3週間
三浦は単独でニューヨークの師匠
Eiji氏のもとに技術を研鑽しに行ってきた。
その3週間で得たものは今後の人生において
NYのEiji氏
僕のカットの師匠・Eiji氏は
ニューヨークの55st マディソン街で働く
ニューヨークドライカットの巨匠だ。
その場所はニューヨークの中心
マンハッタンの中心に位置する
ハイブランドがひしめき合う
摩天楼の一画にある。
約40年前に渡米された
ニューヨークの日本人美容師の
第一人者である。
カット価格は$400 チップを入れれば$500
1ドル145円の今
日本円に直すと約72500円
カット価格、カット技術共に世界最高峰に
おそらくなるだろう。
しかも連日忙しい。
まさに美容師のお手本中のお手本。
イチ美容師が生涯かけて目指すべき
素晴らしい方だ。
修行は仕事ではないので
ニューヨークで僕がお客様の髪を切る
とかはない。
Eiji氏のカットを毎日間近で
技術的にも精神的にも
ひたすら脳裏に焼き付ける事。
それこそが最上の修行であり
今回渡米した目的なのだ。
ニューヨークコレクション
ニューヨークでの経験の一つ
ファッションウィークの
ニューヨークコレクションのお手伝いは
モデルの頭につけるヘアウィッグを
Eiji氏と一緒に切り
そのウィッグを
当日モデル達の頭に着ける。
前髪を微調整して
こんな感じに仕上げる。
そのモデル達が
ランウェイをウォーキングする。
Eiji氏が担当するファッションブランドは
1着何百万もするような服を手掛ける
Zang Toi
スーパーハイブランドだ。
日本で普通に仕事をしていては経験できない
とても貴重な体験だった。
TOKA Salon
Eiji氏が働くこちらのサロンには
休日以外毎日赴いた。
朝、サロン近くのコーヒーショップに寄り
そのままEiji氏のカットを一日中
間近で見られる事がこの上なく幸せで
日本で見るそれとは
また違った感覚も新しい発見も
毎日のようにありとても刺激的だった。
また、NYのサロンは日本とは違う感覚で
犬が普通にサロン内にいたり
美容師がソファでくつろいでいたり
受付の中にお客様が座っていたり
多少のカルチャーショックもあったが
これもまたNY。
地球の反対側の世界なのだろう。
サロン内の芸術品は
素敵な芸術品がサロン内にあった。
これらは全てEiji氏の私物だった。
「お客様が見てくれるから」
それでサロンに持ってきて
花は本人が毎週買いに行っている。
こういう意識からも
プロフェッショナルを
感じずにはいられない。
くせ毛が当たり前の街
日本にいると
くせ毛はまだまだ少数派で
くせ毛用のシャンプーや
スタイリング剤などは
くせ毛を抑えるために存在するだけだ。
ではNYはどうだろうか。
ドラッグストアや美容系ショップに入れば
くせ毛を活かすような製品が多種多様に
当たり前のように配置されている。
NYでは生粋のストレートヘアが少数派で
くせ毛のカーリーヘアが多数派なのだ。
だからくせ毛用の製品が凄く多い。
くせ毛をまっすぐにする為に
ブローをしたり
ヘアアイロンを使う人も多いので
ストレートヘアの人も
一見多そうには見えるのだが。
NYは何故人気があるのか
その人気の高さの一つに
素敵な街の景観があげられるだろう。
戦時中は日本とは違い
アメリカ本土には爆弾一つ落ちていない。
また、地震も無い土地だ。
それ故古くから存在する
趣深い建物が沢山ある。
富裕層が住むエリアも
そうではないエリアも
それぞれに歴史を感じる。
美術館の宝庫
NYは多数の有名美術館がある。
一日では全て回りきれない
と言われるほど巨大な
メトロポリタン美術館
近代美術館 MOMA
ニューヨークから片道2時間かけて
巨大美術館DIA BEACON
気になる食は
基本的に毎日自炊をした。
健康のために。
Eiji氏と30年共に仕事をされている
丸山さんにはとてもお世話になった。
自炊の為の包丁を貸して頂いたり
バーベキューに誘って頂いたり。
ニューヨークに引越ししたお客様と
オイスターバーでのひととき。
どうしても食べたかった
本場のステーキハウスへ単独突撃
エイジさんとバカでかいカニ
数々の思い出と大きな経験を得て
日本に帰ってきた僕のヘアカットは
間違いなく変わった。
また近いうちにNYへ
人生勉強しにこよう。