生々しいヘアスタイル写真
綺麗なモデルさん
難の無さそうな髪質
メイク、バッチリ
もちろんヘアスタイリング、バッチリ
ヘアカタログのモデルは
それを読む一般の人から
憧れの目を向けられ、
自分もこんな風になりたいなぁ…
と思わせるものだ。
華々しいヘアカタログ。
情報が丸裸に開示された今
生々しいヘアスタイルのカタログが
欲しい声が聞こえてくる。
生々しいヘアスタイル写真は、カッコ悪い?
何故、美容室は
完璧なまでのヘアカタログの撮影に
今も邁進しているのだろうか?
カリスマ美容師ブーム時代
また、
カリスマ美容師ブームから10年後の
ホットペッパービューティオープン時代
人は
ヘアカタログを見て美容室を決めていた。
どこの美容室よりも、どの美容師よりも
可愛いモデル、カッコいいモデルを使い
目立つヘアスタイルを作っていた。
僕はカリスマ美容師時代は
まだ美容師にもなっていなかったので
その時の事は知らない。
ただ、
美容室の予約が超カリスマだと3ヶ月待ち
という異常事態だったと聞いたことがある。
ホットペッパービューティオープン時代は
スタイリストバリバリだったので、
力を入れたウェブヘアカタログは
それだけでお客様のご来店動機に繋がった。
ダイレクトに。
多いのか、少ないのかはわからないが
有名ではない自分のヘアカタログに
月に20人の新規客が来たことも。
しかし、
それも長くは続かなかった。
ホットペッパービューティオープンから
2年も経てば、
誰でもウェブヘアカタログの
重要性に気がつき、
今までヘアカタログに
力を入れていなかった美容室も
メーカーが主催する撮影用講習会
などに参加して、
有名美容室と同じようなクオリティの
ウェブヘアカタログ作れるようになった。
その結果
美容室もウェブヘアカタログの
クオリティの平均値が上がった。
と、
同時に消費者(お客様)側も
スマホ普及により
情報精査をするようになった。
ヘアカタログはしっかりと下準備がある事を
判別できるようになり
自分はカタログ通りにはならないのだと。
お客様側が、
情報収集のプロ化したのだ。
もちろん、
<作品>として作り込まれたものは
素敵なものは多い。
モード雑誌などにでているソレだ。
美容師のクリエイティブ作品もソレだ。
これらは、
よほどのハイファッションな人でないと
オーダーは無いので、
あくまで美容師の
<クリエイティブ作品>
であり続けるだろう。
僕もクリエイティブ作品は大好きで、
これから挑戦していきたい。
現実的なヘアカタログの話をしよう。
今のところ、現実味のあるヘアスタイルを
載せているカタログは見かけない。
一部コアな美容師が個人メディアを用いて、
”ありのまま”のサロンでのヘアスタイルを
ブログに載せているくらいである。
なぜ、多くの美容師・美容室は
この現実的なヘアスタイルをカタログとして
ウェブに載せないのだろうか。
それは、
作り込まれた煌びやかなヘアスタイルに
見劣りするからである。
つまり、
現実味のあるヘアスタイルを載せた
美容師・美容室は
『ここのサロン、下手そう…』
と映る。
下手そうとお客様に思われたく無いから
現実味があまり無くとも、
作り込んだヘアスタイル
をカタログ化する。
だから、
日常サロンで作るヘアスタイルと
ヘアカタログとのギャップが
生まれてしまうワケだ。
しかし、
情報過多な今
消費者の情報精査が高くなってきた今
ヘアスタイルを見て自分の髪質に
投影できる、現実味のあるヘアカタログ
の需要もあるのではないかと
しみじみと思うのである。
そこに信用があるから。