【大爆発系くせ毛】
その名の通り
何もしなくても爆発しっぱなしの
くせ毛。
100人に2人いるかいないかの
大変珍しいくせ毛で
このタイプのくせ毛を
素材のまま活かすということは
とても難しい。
それでも
縮毛矯正という選択をしないゲストには
覚悟を決めてやるしかない!
最近、
M(マゾ)なのかもしれない
と思うようになってきたのは
自分だけだろうか?
どんなくせ毛でも、活かす! その心は?
三浦のくせ毛への基本姿勢は
くせ毛の肯定。
くせ毛をあえて活かすには
くせ毛の肯定をしなければ
何も始まらないのである。
くせ毛の肯定=くせ毛を活かす
くせ毛の否定=ストレートパーマ、縮毛矯正
美容師のくせ毛への対応は
上記の2つしかない。
自分のくせ毛が
どうしても許せないならば
縮毛矯正をやればいい。
自分のくせ毛を好きになりたいなら
くせ毛を活かすカットをやればいい。
今回のゲストの<髪型データ>
毛量:多い
くせ毛:強烈
硬さ:硬い
広がり:爆発系
<after>
スタイリングは水で5割髪を濡らし
くせ毛用ジュレを揉み込んで
自然乾燥させた。
まぁ、
爆発系のくせ毛を活かすという事だ。
今回の施術はあえて言えば
普通の神経の美容師ならば
95%は縮毛矯正を勧めるはずだ。
それか、
くせ毛を抑えようと
ワンレングスにカットするだろうか。
その方が
美容師としてもリスクは低いだろう。
しかし、
目の前のゲストがどうしても
自分の髪質を受け入れた髪型にしたい
と勇気を振り絞って
Hair Roomに来てくれたのだから
その気持ちに応える為には
美容師自身の守りの姿勢を
壊さなくてはならない。
無論、
薬剤などの選定により髪
がダメージしたりするような
施術の場合は
リスク回避が必要なのだが。
髪質は変えられない。
自分の髪質とは
一生付き合っていかなければならない。
これが普遍の事実だ。
そう考えると
ある程度若いうちは
縮毛矯正ストレートもアリだと思う
のだが
歳を重ねるごとに自分の髪質と向き合い、
受け入れ、その素材を活かす方が
自然なのではなかろうか?
これこそが、
本当のナチュラル志向というやつだ。
シャンプーがオーガニックだから
大丈夫とか言っても
始まらないじゃないか。
シャンプーはオーガニック
髪型は縮毛矯正。
縮毛矯正は強い薬剤を使用。
これでは本当のナチュラル志向ではない。
もともと直毛や緩いくせ毛の人は
あまり美容室には困らないかもしれない。
しかし
どうしても自分の強いくせ毛の髪質を
なんとか活かす美容室を探すのは至難の技だと思う。
であるならば、どんなくせ毛でも
ヘアスタイルとして活かす
覚悟のある美容師を見つけて来てくれた
ゲストを
ないがしろにできるわけはないのである。
普通の神経の美容師だったら
恐れ慄いてしまうようなくせ毛を
山のように見てきた結果だ。
だから、
どうかゲストも恐れずに
ぶつかってきてほしい。
『どうせまた
縮毛矯正をすすめられるに決まっている』
は心配無用だ。
ただし
自分のくせ毛を
受け入れる決意が固まったらの話だが。
この決意こそが
くせ毛を活かすカットのベースとなる。
合言葉は
”三浦さんの好きにしてください”
で通せ!!
強いくせ毛にはそれ以外無し。