くせ毛は抑えるのではない。
長年くせ毛で苦しんできたゲストを見ていると、98%以上がくせ毛を押さえつけようとして失敗していることが伺える。
恐らく、くせ毛を活かすようにした事も無く、またくせ毛を活かそうとしてもただの爆発ヘアになって終わりだったからではないだろうか。
本当の意味でくせ毛を活かすとはどのようなものなのか?
くせ毛を活かすカット
まずは、活かすという意味を考えよう。
【活かす】
効果的に使う。活用する。
そう。あなたのくせ毛をありのままに髪型に活用する。
また、”活”という文字は活性化の”活”
すなわち、
くせ毛を活かすカット=くせ毛を活性化するカット
である。
その辺のくせ毛を抑えるカットとは次元が異なるのだ。
まずはこれを理解して頂きたい。
間違っても、くせ毛をストレートにしたい、とかくせ毛を抑えようとする人はHair Roomに来てはいけないのである。
だから、ご新規で来て頂く際には必ずブログを読んでから来て頂きたい。
お互い何をやるのか?がわかりきった上で仕事に入る方が、より技術に集中できるし、
誤解も無い。 お互いが幸せになれるのである。
その為のブログなのだから。
くせ毛を活かすミディアム
今回のゲストは、今までくせ毛を活かすカットをした事はなかった。
<before>
髪がパサパサに見えるのは、何もくせ毛だけのせいではない。
わかりやすいようにストレートアイロンでまっすぐに伸ばしてみると
髪の中間部分が梳かれていて、そこがハネあがっている。 この梳かれた部分が髪の合間からどんどん表面に飛び出てきて髪全体がパサパサに見えるのである。
髪にレイヤー(段)を入れるからパサパサになるのではない。むしろ、パサパサに広がらないように髪の内側を梳く方がパサパサになってくるのである。
ここを誤解しないで頂きたい。
よくゲストからの「髪がパサパサになるからレイヤー(段)は入らないで、〜〜〜〜」
は真逆の結果を生むので失言である事を明記しておこう。
<after>
スタイリングは髪全体を水スプレーで5割まんべんなく濡らし、くせ毛用ジュレを揉み込んで自然乾燥。
くせ毛を抑えたように見えないだろう。
くせ毛が活かされた髪型である。
もう一度<before><after>を見てみよう。
実に髪がイキイキ活き活きしている。