くせ毛だからショートにできない。
くせ毛だからロングはカタチにならない。
くせ毛の人は一度や二度このように言われた事があるのではないだろうか。
では、くせ毛の人は一体どうすれば良いのだろうか?
くせ毛は不自由なのか?
「くせ毛だから〜〜」
この制限的な言い回しはくせ毛の人に大きなストレスを与える。
『くせ毛だからなんだってゆーの?
ちゃんと私のくせ毛をみてくれてるの?』
そんな心の声が聞こえてくる。
くせ毛は不自由なのか?
僕はそうは思わない。
直毛は自由なのか?
僕はそうも思わない。
この髪質だから自由
こんな髪質だから不自由
それは最終的にあなたの心が決めている。
ただ、僕が声を大にして言いたい事は
くせ毛にしかできない素敵な髪型がある。
直毛にしか成しえない綺麗な髪型もある。
という事だ。
その事実を知ってもらう事が僕の仕事の本流とも言える。
料理で例える。
その素材ごとに素材本来の味を引き立たせる料理方法がある。
A5ランクの牛肉は鉄板焼きのステーキが旨そうだ。
寒ブリは間違いなく刺身が旨い。
北海道のイクラはたらふく丼ぶりにしてガッツクのがいい。
牛肉は寒ブリにはなれない。
寒ブリはイクラにはなれない。
イクラは牛肉にはなれない。
その素材ごとにどうすれば最高になれるのかを熟慮して、”素材史上最高”の料理になれるのかが腕の見せ所と言うのではないだろうか。
髪型に於いて
料理の素材の例えは髪型にも同じ事が言える。
くせ毛だからこそ、こんなショートにしてみよう。
くせ毛だからこそ、綺麗なウェーブのロングが魅力的だ。
考え方次第でマイナスと思っていた事がプラスに変わる。
長年、自分のパサパサ・ウネウネしたくせ毛が大嫌いだったこちらのゲスト。
縮毛矯正やストレートをやっていた時期もあったが、なんだかしっくりこなかったようだ。
このブログを見つけ、思い切って自分のくせ毛を活かす考えをもってくれた。
<after>
スタイリングはムースを揉みこんだ。
カールの連動の中にも、しっかりとしたフォルム(カタチ)を引き出すように意識してドライカットをさせて頂いた。
長年のコンプレックスが解消されるどころか、自分の存在を引き立たせる魅力的な髪型になったようだ。
素材を吟味して、【素材史上最高 】の髪型をこれからも目指していく。