「巻き髪が大好きで、毎日髪をコテで巻いてます」
そんなオシャレさんが僕は大好き。
「でも、髪を巻いてもあまり動きが出ないんです…」
うむ。 何故だか教えよう。
髪に動きが出ない理由
髪が動かない。どんなに強くコテで巻いても、ただボテッとしたツマラナイカールしか出ない。
そこにはこんな理由がある。
- バキバキの縮毛矯正ストレートパーマをかけている
- ヘアスタイルがほぼワンレングス(横にまっすぐなカット)
バキバキの縮毛矯正はたしかに髪が動かない。
でも、縮毛矯正もしていないのに髪が動かないのは
カットが原因である。
中でも、そのヘアスタイルにレイヤー(旧・段カット)を入れていない事が原因である事がほとんどである。
何故、そのヘアスタイルにレイヤー(旧・段カット)を入れれないのか?
もちろん、ヘアスタイルの狙いがレイヤーを入れないで動きも出さないという選択肢もある。
しかし、もし
髪に動きが欲しいならば、レイヤーを入れる。 これは美容師の鉄則でもあるのだが、レイヤーを入れれない理由も他に存在する。
重めのヘアスタイルが流行していた為、美容師側が髪にレイヤーを入れる習慣が無い為。
髪がハネやすくなるから、ゲスト側が「髪の表面を長めに残して内側を梳いて」みたいなオーダーを出し、美容師側がその通りにカットする為。
たしかに、ただやみくもに髪にレイヤーを入れると、髪は軽くなりすぎる。
また、変なレイヤーはバサバサの質感や、その他ヘアスタイルに余計な副産物まで作ってしまう事がある。
だから、レイヤーを好んで入れれない美容師も多いのだと思うし、そのような体験を一度したゲスト側もレイヤーを拒否し出すのは想像に難くない。
ヘアスタイルにレイヤーを入れたら
- 髪に動きを出しつつも
- 過剰に軽くならず重さをキープ
- ”おさまり”も良い
もし、カットでそんなレイヤーの入れ方があったらいかがだろうか?
ご新規で銀座の美容室Hair Roomにいらして頂いた大学生のOさん。
長年同じヘアスタイルに飽き、いろいろな美容室を転々としてきたらしい。
髪を巻くので、動きが出やすいカットのオーダーを出すと、決まって
「今回はレイヤーを入れなくていいのでは?」
と美容師側に拒否されていたとの事であった。
そんなに難しい髪なのか??
たしかに、頭のハチが張っていて少し勇気も必要だったのは事実ではあるが、
ドライカットで繊細に丁寧に髪を切っていけば大丈夫!との確信の元、遠慮なくカットさせて頂いた。
after
スタイリングは38mmのコテで平巻き。
結果は
髪に適度な重さを残しつつ、表情豊かなカール感が表現できたのではないかと思う。
そして、ドライヤーで乾かしただけの時点でも、彼女は「どこにレイヤーが入っているのかわからない」との事だった。
おさまりもGood!というわけである。
美容師が臆病になり、ヘアスタイルの提案の幅が狭まってしまえば、直ゲストに影響してしまうだろう。
そんなに臆病にならなくてもいいのでは?と思うこの頃である。