ドライカットで作ったくせ毛を活かすショートはいかが?
髪が柔らかくて、くせ毛で
雨の日には決まって爆発する髪質の
Tさん。
毎回Hair Roomに来るたびに髪が爆発クリンクリンになっちゃってたけど、
今回は違った。
僕もそれは一目でわかった。
なぜなら、2カ月前の前回は初めてTさんにドライカットをさせて頂いていたから。
こんなにも結果が違うものなのか!
と僕が逆に驚き、感動した。
… 2カ月後
『今日はぶっちゃけ、カットしなくてもいいんじゃないか?』
本当にそう思ったが、
前回のドライカットの味をしめたTさんの目が輝いている。
『今よりも、もっと綺麗にしてくれるでしょ?』
after
Tさんは気にならなかったらしいが、僕にはどうしても気になった襟足の重さを軽くさせて頂いた。
ゲストが気がつかない、またずっとそうだったから気にしないようにしている所をプロの美容師である僕が気づき、もっと良くする。
美容師の醍醐味の一つでもある。
美容師の仕事は得てして
攻めと守りのせめぎ合いでもある。
髪は一度切ったら、すぐには戻らない。
一度の勝負。
だからこそ、怖いときもある。
そんな自身が臆病になるときは決まって守りに入っているんだ。
ひと昔前までの僕は、主張の強そうなゲストが初回でご来店した時は、いつもその人の言うことを忠実にやってのけようと、ある意味頑張っていた。
だけど、結果は伴わなかった。
なんで??
答えは自分の仕事のその姿勢が”守り”に入っていたからだと思っている。
あのゲストの言う通りに切ったのに…
正直悩んだ。
当時はカット¥5500決して安いわけではなかったが、銀座にしては高いわけでもなかった。
Hair Roomのドライカットは現在¥10800
一般的なカット料金よりも
ハイプライスではある。
だからこそ、僕自身の仕事への姿勢がドライカットを始める前と後では全く変わった。
”攻め”の姿勢
先述のように、主張の強いゲストが来たとしても、言う通りに仕事することは無くなった。
いい意味で、髪のプロとして、目の前のゲストが今よりも良くなるにはどうすればいいのかをダイレクトに口にするようになった。
「もっとこうしたらどうか?」
何故、気の強いゲストにもこうして強気で技術を提供することができるようになったのか?
それは、僕自身がゲストにこうしてあげたい!とやれる技術の幅が大きく開けたから。
僕のイメージをカタチにできる自信がニューヨークドライカットというバックボーンによりできたから。
最近、
「キラキラしてるね!」
「気合入ってるね 」
「なんか雰囲気変わった」
と良く言われるようになった。
美容師という職業を通して、このイキイキした生き方を伝えていければと思っている。