【生まれて初めての体験】
こう聞くとき、人はどんな想像をするのだろうか?
恐らく、悪いイメージというよりも良いイメージに受け取るのでは、ないだろうか。
ワクワク・ドキドキ
どうなってしまうの、私♡
当たり前からの変化
どのような決意、覚悟でいらして頂いたのだろうか。
縮毛矯正は物心ついた時から当たり前のようにやってきた。
美容室ですすめられるメニューで縮毛矯正を外された事は無かった。
縮毛矯正を半年ごとにやるのは当たり前だった。
だから、
縮毛矯正をやめられる日が来るなんて考えた事もなかった。
生まれて初めての髪型を作る必須条件
生まれて初めての体験はドキドキする。ワクワクも止まらない。
でも、
少し怖さもある。
その怖さを乗り越えて、覚悟ができた時に
今までの当たり前が音を立てて変わっていく。
<髪質>
- 大きくうねるくせ毛
- 多め
- 硬め
- 毛先にデジタルパーマ
- 根元には半年前の縮毛矯正
- ロング
<今日の目標>
【脱縮毛矯正】【くせ毛を活かす】
<選択>
ドライカットをくし大人の雰囲気を引き出すショート
ロングからショートへのバッサリカットになる。しかも、くせ毛に縮毛矯正歴+デジパ歴がありかなり複雑な髪を形成していた。
縮毛矯正履歴や髪質からも一度で完全にくせ毛を活かす事は難しいかもしれない。
だが、何事も一歩を踏み出さない限り、二歩目は有り得ない。
美容師にもゲストにも<覚悟>が必要になる。
迷いの中のカットでは、イマイチな仕上がりになるのは当たり前。
美容師サイドには確固たる<技術>もなければならない。
【脱縮毛矯正】【くせ毛を活かす】を成功させるには、その<覚悟>が必須条件であり
さらに
ゲストの髪の状態が今いけるかどうかの<時>も大切になる。
だから、<覚悟><技術><時>のどちらかが欠けている場合はうまくいく確率は低くなるので正直にゲストにお伝えする事もある。
その<覚悟><技術><時>どちらも整った時に
生まれて初めての素敵な髪型を手に入れる事ができるのだ。
生まれて初めての、縮毛矯正をやめる・くせ毛を活かすショート
<before>
根元→くせ毛
中間→縮毛矯正
毛先→デジタルパーマ
実に手強い髪質である。
ちなみくせ毛具合はこのような感じだ。
ゲストの本人は、物心ついた時から縮毛矯正をし続けていたので
『自分のくせ毛は強い』と思っていたようだが、実はそれほど強いくせ毛ではなかった。
<after>
自慢のロングをバッサリカット。
まるで別人であると誰もが思うだろう。
<before→after>
(スタイリングはハンドドライ+ワックス)
髪を切り進むにつれて、不安の眼差しから、どんどん輝いていくゲストの表情が答えであった。
「生まれて初めてショートカットになりました。顔が小さく見えて嬉しい!」
ゲストが心軽やかに帰宅した1時間後、ゲストのお母様より即ご予約のお電話を頂けるとても嬉しい結果となった。
美容師冥利に尽きる仕事ができたなぁ…