物事を上達したければ、
確かな師匠が必要だ。
自分の道を貫く事は大切だ。
しかし
人間は一人になると、
自分が本来行きたい道から
曲がっていっている事に気がつかなくなる。
”我流”と”個性”は違う。
師匠を持たぬ者は”我流”に流される。
我流に流されると、
自分の状況がわからなくなり
最終的に結果が伴わなくなる。
我流は
ひとたびスランプに陥ってしまえば
戻るべき所が無い。
我流には基礎が無いからである。
師匠を持つ者は師匠からの長い鍛錬により
”個性”が輝いてくる。
確かなベーシック(基礎の鍛錬)から発生した個性は、またその人の確かな技術となってくる。
師匠はいわば、
自分の灯台のような存在だ。
この”我流”と”個性”の違いは
常に自分も気をつけている。
美容師という技術職を
末長く続けたいからだ。
自分が勉強をしているニューヨークドライカットには、確かな師匠が存在する。
ニューヨークドライカットの創始者
山根エイジ氏。
技術は勿論のこと、考え方や生き方
全てを今の自分の血肉にしていきたい。
エイジさんがニューヨークから来日するのは
年に2回しかない。
その時は
エイジさんの一挙手一投足見逃さないよう
集中してアンテナを張り巡らせている。
ニューヨークで$400のカットが
目の前で見れるなんて伊達ではない。
ニューヨークに行かなくても、
日本で見れる幸せ。
自分はまだ
ニューヨークには行ったことはない
エイジさんは、
作るヘアスタイルもさることながら
僕を含めた今の美容師に必要不可欠な事を
教えてくれている。
何のために美容師になったのか?
目の前のゲストをどうしたいのか?
自分の意思が一体どこにあるのかがわからなくなるような情報化社会の渦の中。
常に原点を忘れずに、
日々の仕事に邁進したい。