“制約”があるからこそ生まれる新しいヘアスタイルがある。 髪の長さも形もなんでも自由にできる条件に必ずしも良いヘアスタイルが生まれるとは限らない。
“制約”から生まれる新しいヘアスタイル
美容師の制約とはどんな時に感じるものだろうか。 ゲストから髪の長さを変えたく無いけど何か変えたい要望、強いくせ毛を活かす、ペタンコヘアにボリュームを出す これらは美容師を悩ませるゲストからの制約だ。
しかし、そんな制約があるからこそ狙うストライクゾーンが狭く僕は集中力を高めていき結果自分でも驚くほど素敵なヘアスタイルができたりする。 そんな仕事の時は最初はゲストの言う事を聞いて心の中では『今日は無理かも…』とか『矛盾していて難しい…』と感じたりしている。 だけど目の前に存在するゲストを無難に返すという事だけは自分の仕事に反するので針に糸を通すような感覚でチャレンジ精神がだんだん湧いてくる。 本能みたいなものだろうか。
数年前まではそんな無茶な要望は一蹴していたが今は”自分の腕試し”と”信頼の証”と意欲に燃えている。自分は難しい髪質だ、自分の要望はどこに行っても受け入れてもらえない、そんな人は一度僕のところに来るといい。