個の時代、個に合わせて仕事をするケースは非常に多くなってきた。しかし肝心なプロに仕事のポリシーが無ければただお客のいいなりになるだけだ。
行きすぎた個の時代
街に出れば様々なお店がある。 ラーメン屋、立ち食いそば屋、牛丼屋 …あ、食べ物屋ばかり挙げてしまった。
今やラーメン屋で自分好みにアレンジして食べる客は多い。 麺硬め、ネギ多め、油少なめetc しかし僕は思うのはデフォルト(そのお店の標準設定)が一番そのお店の味が出るという事。 お店それぞれが、味の濃さや油の量などバランスをよくよく考え抜いて出した味を売りにしているはずだから。
最近そんな自分好みにしようと行き過ぎているのを感じるのは、立ち食いそば屋で「ネギ多め」と注文している人を見かけたり、ハンバーガー屋で「中のハンバーグだけ別皿で」みたいなのも目を覆いたくなる。 それぞれの好みに合わせるのもいいけど、お店のウリを崩したり安さがウリの立ち食いそばなんかは「そんなのできねぇー!」と言ってのける頑固さも必要なのでは?
僕も美容師なので完全に”個”に対応しているのだけど、例えば髪を梳く事はしないポリシーなので「髪を梳いてください」というオーダーは通さない。そのかわりに髪の質感や指通りを良くして梳かない代わりに髪に軽さは出せる。
何が言いたいかって? 自分の仕事にポリシーを持とうよ!って事。