<くせ毛のバイブル>
バイブル
1.
聖書。キリスト教の経典。新約と旧約の二種に分かれている。
2.
(その方面で)権威のある価値の高い書物。 「言語学の―」
くせ毛のバイブルとは
今夜のご新規でHair Roomに来て頂いたゲストより、当ブログに大変嬉しい称号を頂いた。
三浦のブログが”心のバイブル”であるらしい。
どうやっても髪型がまとまらなくて諦めてきたくせ毛の人は多い。
その人の何かの役に立ちたいと願っていた自分にとっては、本当に嬉しいお言葉である。
そんなこちらのゲストの<before>
うむ。 横広がり系か?
横から見たら、なんとなくまとまってる様にも見えなくもないが…
うむうむ。
後ろから見ると、なんか四角い感じだ。
内側をめくってみると…
出た! ウネウネの強いくせ毛だ。
髪が
<太い・多い・硬い・くせが強い>
なかなか手強い。
そして、毛先は
ピューーーッ ヒロヒロ〜〜〜
と髪の根元付近から何と無く梳いた感じになっている。
毛先はペラペラで、なんとも心もとない雰囲気だ。
全体的に なんとなく?無難?
そんな印象の<before>である。
なんとなく髪を”梳く”文化に警鐘を鳴らす
<before>は髪の表面を長めに被せて、内側を軽く梳いてあるほぼワンレングススタイルだ。
よく見るパターンでもある。
そして、
何の魅力も無い髪型でもある。
何の魅力も無いと感じる理由は、その髪型に”カタチの芯”が見られないからだ。
要するに、
狙いがわからない。
狙っていない。 狙えない。
どうしたら良いのかわからない。
勇気が無い。
美容師の頭の迷宮がそのまま目の前のゲストの髪型に反映されてしまっているのだ!!
内側の髪を梳いた事によって、くせ毛が暴れ出し内側から髪を被せた表面の髪を持ち上げてしまっているために膨張して四角くなってしまう。
一般的なくせ毛対策で美容師の苦肉の策とも言える。
「くせ毛だから表面の髪を長めに残して、内側を軽くしましょう」
そんな苦肉の策ではあくまでその場限りの対策であって、家では全くまとまらない髪型になる。
仮になんとなくまとまっているように見せられたとしても、シルエットに”カタチの芯”が無く何の魅力も無い髪型になってしまうというオチなのだ。
美容師はカタチの芯を狙え!
なんとなく梳いてごまかすな!
何でもかんでも困ったら梳くような悪しき文化は捨てよ!
<after>
スタイリングは髪を水スプレーで髪を少しウェットし、パーマ用ムースを揉みこんだ。
狙いは明確。
<くせ毛を活かし、ゲストの持っているセクシーキュートな雰囲気をさらに魅力的にする事>
梳きバサミは一切使わずに、梳くカットはせずに カタチだけで髪の軽さと動きを求めた。
もう一度<before><after>をみていこう。
髪の長さはあまり変えないで、カタチを素敵にするよう心を砕いてカットさせて頂いた。
ゲストから帰宅後に嬉しいお言葉をさらに頂いた。
くせ毛を活かすスタイリングは慣れが必要なので、諦めないでモノにしてほしい。