「三浦さんのHair Roomは何故ドライカットをやっているのですか?」
あまりに聞かれる質問なので、ここで答えさせて頂く。
<10年一剣を磨く>とあるように
僕自身銀座でスタイリストになって10数年、自分のやってきたカットにはそれなりに自信はあった。
しかし、思い通りに行かない髪質との葛藤、もっと良くできる方法はあるはず。
でも、それは仕方のない事なのだろうか…
そんな思いを持っていたのも事実だった。
<ドライカット>って乾かして切るんでしょ?
そう。 <ドライカット>はその名の通り、髪が乾いた状態でカットする技法なのだ。
ドライカットと一言で言っても世の中には実際、様々なドライカットが存在する。
例えば
1.一度ウェットの状態でカットしてから、乾かしてドライカットするもの(毛量調整などの削ぎ)
2.最初からただ乾かした状態で、感覚的にカットしていくもの
3.あらかじめくせ毛の状態や髪の方向性などを観察・記憶しておいて、髪をブロー、アイロンで伸ばしてから正確にカットしていくもの
その中でも三浦が現在取り組んでいるドライカットは3の方法の
【ニューヨークドライカット】
という技法になる。
ニューヨークドライカット技法の良い所
なんといってもヘアスタイルの馴染みの良さである。 一人にフィットするというか、そんな感覚だと思っている。
カットでは、
髪を梳いたり、削いだりすると毛量が減ってスタイリングが楽になることもあろうが、
その副作用として、髪に変なウネリや膨らみが出てしまう事も多い。
ドライカットは梳いたり削いだりするというよりは毛先の質感の積み重ねという考え方なので、この辺はクリアできる。
自分で楽にスタイリングできるところもドライカットの良い特徴でもある。
また、本当に繊細に丁寧に髪を切らせて頂くので、目の前の一人に寄り添う事もできる。
『あなたのヘアスタイルのココが悩みの種なのかな?』
『この部分をもう少し切り込んでいけば、必ず可愛くなる。』
そんな思いを僕自身が肌で感じながらカットさせて頂いている。
まだまだ、ドライカットは勉強と研究の連続の中ではあるが、
今、「本当にこうしたかった!」と実際やって頂いているゲストに喜んで頂いてもらえることが、とても嬉しい☆