「あの子のシャンプー、とても気持ちいい!」
「力強くてツボにハマる!」
Hair Roomアシスタントの佐々木がゲストに褒められるシャンプーをしている。
彼女のシャンプーは印象に残るらしい。
なんとも力強く、少し不器用感も垣間見えるが、毎日どうしたらもっと上手くなれるのかを自分なりに考え、研究・実践している。
こんなことを言っていいのかわからないが、彼女のシャンプーは決して”テクニシャンで超うまい”わけでは無い。
Hair Roomに入店してきて、美容学校の通信制と平行しながら日々技術を学んでいる最中である。
また、彼女はこの4月まではキャピキャピの高校生だった。
そう、
つい最近まで、
彼女は美容のド素人であった。
そんな佐々木梨緒のシャンプーが何故好評を得ているのかを紐解いてみる。
一人の大切さを一生懸命なシャンプー技術で表現している
なにより、経験値が乏しい分一生懸命な気持ちで技術を施す事がゲストの心に響いているのだろう。
自分のできる技術に常にベストを尽くしているように見える。
自分の技術に”芯”を持っている
これは他人との比較では成り立たない。自分には目の前のゲストに何をしてあげられるのか?
この一点をまっすぐに考えて試行錯誤する。その結果、自分にとっての技術に”芯”がでてくるのではないだろうか。
初めから”うまい”人なんていない。
仮にもうまそうな手つきであっても、そこに心がこもっていなければ、”ただ頭を洗われているだけ”になってしまう。
物事にはいろいろな順序があり、うまくなる過程もある。
本当に技術がうまくなりたいなら、自分の臆病の壁を破る自分の精神との戦いに勝たなければならない。
これは万事共通の事でもあると思う。
『〜したい』
その思いは誰にだってある。
ただ、
『〜したいけど、今は〜』
とか
『〜したいけど、〜がない。』
や
『〜したいけど、自分には〜、時代的に〜、この地域には〜』
とその思いを実行に移すには
それを実行させない自分が作る正当化した理由を打破しなくてはならない。
自分が”この人のようになりたい”
と思うような人はそこ辺突き抜けていないだろうか?
要は自分の弱い生命を打ち破る事をしなければ、自分の理想など叶えられる訳がないという事だ。
『〜したい』は何のために?
そこに明確な理由があり、なおかつそこに情熱を入れ込み、そこを継続する強い意思を持てるかどうか?
他人に否定されても、自分を貫く貫通力があるのかどうか?
そして、意志に準ずる行動。
この辺でその道でやっていけるのかどうかが決まってくるのだと思う。
もちろん、もともと才能がある人もいるだろう。
強運を持っている人もいるだろう。
でも、そんな人の事を羨むだけでは自分の置かれた状況は一向に変わらない。
他人は他人だ。
他人と比べて自分のモチベーションを上げられるならまだいいが、
他人と比べて自分が劣ってるなんて卑下してはいけない。
自分は劣っていない。
自分はあきらめない。
自分はできる!
そんな事を感じる今日この頃であった。