仕事のやり方は、人それぞれ。
美容師もそうである。
そのやり方が好きなゲストはその人についてくるものだろう。
いいと思ったところは取り入れる素直さはあるつもりだが、僕はあえて自分色もとても大切にしている。
そんな美容師である僕が日頃の仕事で意識している約束事が8つあるのでここでご紹介させて頂く。
特に、くせ毛など、難しい髪質のお客様にとても喜ばれている事柄である。
1.
ヘアカタログなどは自分からは見せないようにしている。
その人の個性を十分発揮させたいからだ。雑誌のモデルさんのヘアスタイルにとらわれてしまうと、目の前のゲストの髪質とフィットしない事もあるからだ。
2.
カット中は雑誌を渡していない。
僕のドライカットはゲストの頭を左右前後に動かす事が多く、雑誌に集中されるとスムーズな動作が効かない為だ。
このどちらも全ては目の前のゲストの為。
3.
ゲストの要望は鵜呑みにしない。
プロの美容師としての意見はハッキリ伝えるようにしている。接客重視だとこの辺がうやむやになってしまう。
4.
カットしたいと言われても、カットしない時もある。
ドライカットの”モチ”が良いので、定期的にカットしていたゲストは、一ヶ月くらいではカットの必要性を感じない時が多い。
5.
カット中はあまり話をしない。
集中する為に。あえて言おう。話す余裕が無いくらい必死にカットしている。
6.
寝ているゲストはそのまま切る。
僕も鬼ではない。カットで気持ち良く寝てくれたら本望でもある。しかしながら、そっと頭を支える事はある。
7.
意味のよくわからないカッコいい動きはしない。
いわゆるパフォーマンス的な派手なカットはできない。
ただでさえドライカットは時間がかかるのだ。
8.
職人気質で仕事をしているが、人に失礼のないように、人としての誠実さは忘れない。
お客様と美容師以前に、人と人とである。特に、くせ毛や骨格はその人にとって結構深刻な悩みでもあり、デリカシーにかける発言には気をつけている。
以上、こんな感じで仕事をしている。
ちょっとクセのある人間に思われてしまうかもしれないが、これが三浦流である。
自分が仕事しやすいようにやる事を決めれば、ゲストにも良い技術が提供できる。
Hair Roomではここに重きを置いている。